こんにちは。
今日は三州瓦の優れた「耐久性」についてお話します。
三州瓦の特徴は、何といっても、
粘土と釉薬を1100℃を超える高温で焼きしめた
焼き物であることです。
表面がガラス質で覆われた陶器質の素材であるため、
何十年、時には百年を超えて、
過酷な寒暑、風雨にさらされても
品質や色の劣化は起こりにくく、
屋根材では最高レベルの耐久性があります。
ガラス質(釉)に覆われた焼き物が、
他の素材に比べて劣化しないことは、
日常生活の様々な場面でも実感できますよね。
(一財)建築環境・省エネルギー機構が運用する
「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)」の評価は、
『最高位の60年耐久材』とされています。
劣化せず、耐用年数が長いということは、
それだけ、メンテナンスに手間がかからず、
経済性にも優れていることになります。
基本的に、陶器瓦以外の屋根材は、
10年~20年(素材によって期間が異なります)に一度、
性能や美観維持の目的で、
塗装メンテナンスが必要になります。
塗り替えが不要な陶器瓦と
塗り替えが必要な化粧スレート屋根材の
メンテナンス費用を比較した一例では、
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30年間で210万円(※)も、
陶器瓦の方が安く済む試算もあります。
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(※)画像中の表では180万円とありますが、
建売住宅をご購入のお客様は初期コストは見ずに試算。
塗装&足場代70万円×3回=210万円の差となります。
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30年、50年そして100年、
長い暮らしで考えると、三州瓦がお得であることが、
分かっていただけるかと思います。
ところで、
三州瓦をはじめとする陶器瓦は、
他の一般的な屋根材に比べ高価な素材で、
イニシャルコスト(初期費用)が高くなってしまい、
建売の家に使われるケースは少ない傾向にあります。
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エサキホームは、
お客様がお住まいになってからの経済性、
つまり、出費が少ない素材であることも重視。
独自の計画生産システムやスケールメリットなどを駆使し、
コストを抑えることで、三州瓦を採用し続けています。
先のブログ記事でもお伝えしましたが、
三州瓦は高品質「made in Japan」製品。
メーカーは日々、耐久性技術に磨きをかけています。
例えば、
屋根の下地(野地)面なども含めた
屋根全体の耐久性と断熱性を向上させる施工方法を開発したり、
「摩耗」「薬品」「凍害」などの負荷から守る試験を重ね、
日々の改良につなげたりと、
三州瓦の「耐久性」は日進月歩のようですね。
耐久性について、もっと深く知りたい方は、
↓ こちらのリンク先
又は、各メーカーのWebサイトをご覧ください。
次回は、優れた「防災性」について、お伝えします。