お住まいに住みつづけていると、どうしても外壁などのシーリング箇所の劣化でシーリング材が剥がれてきたり、ひび割れたりすることがあります。
「自分で補修できるの?」
「自分で補修する場合の相場の費用は?」
「おすすめのシーリング材は?」
と、このようなお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、シーリング補修のやり方や相場の費用の解説、おすすめのシーリング材のご紹介をさせていただきます。
お住まいの築年数によっても、ご自身で補修できる範囲なのかお悩みのかたもいらっしゃると思います。
エサキホームではリフォーム事業も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
\リフォームのご相談お待ちしております/
シーリングとは?シーリング材とコーキング材の違い
シーリング箇所を自分で補修すると考えたときに、まず材料は何を使うのか?
シーリング材やコーキング材という名前は聞くけれど、違いが分からなかったり、外壁と家の中では、同じシーリング材は使用できるのか?
このように、さまざまな疑問が湧いてくると思います。
そのような疑問に対して下記の3つのポイントで解説していきます。
⚫︎シーリングとは?
⚫︎シーリング材とコーキング材の違い
⚫︎用途によって使用するシーリング材の違い
シーリングとは?
シーリングとは、建物の隙間や繋ぎ目にシーリング材を充填し、気密性や防水を高める作業のことです。
シーリングは、外では外壁・屋根・窓のサッシなどに使用され、家の中ではお風呂場やキッチン、洗面台などの水回りなどで使用されます。
シーリング材とコーキング材の違い
シーリング材とコーキング材に大きな違いはなく、製品名や業界によって呼び方が異なることがあり、建設現場では同義語と使用されています。
前述のとおり、シーリング材とコーキング材に大きな違いはなく、呼び方の違いのため、”コーキング(シーリング)”というように明記されていることもあります。
用途によって使用するシーリング材の違い
シーリング材にはさまざま種類があり、使用する場所によって適したシーリング材があります。
シーリング材は主に下記の6つに分けられます。
・シリコーン系シーリング材
・シリル化アクリレート系シーリング材
・変成シリコーン系シーリング材
・ポリサルファイド系シーリング材
・ポリウレタン系シーリング材
・アクリル系シーリング材
それでは、それぞれの特徴や用途を解説をしていきます。
【シリコーン系シーリング材】〜用途:ガラス周りなど
〈特徴〉:耐熱性、耐候性 が良い
〈欠点〉:目地周辺を撥水汚染する、塗料がのらない
【シリル化アクリレート系シーリング材】〜用途:カーテンウォール ,ガラス回り,タイル,コンクリートなど
〈特徴〉:高耐候、高耐久を実現、目地周辺の 撥水汚染 をしない
〈欠点〉:シリコーン系と比べ、プライマーが必要
【変成シリコーン系シーリング材】〜用途:カーテンウォール目地など(ガラスは用途としない)
〈特徴〉:塗料がのる、汚染が少ない
〈欠点〉:薄層未硬化現象が生じる(MS-2)
【ポリサルファイド系シーリング材】〜用途:石材、タイル目地など
〈特徴〉:表面仕上げ性がよい、接着性が安定している
〈欠点〉:高温、高湿時に発泡の恐れ
【ポリウレタン系シーリング材】〜用途:塗装仕上げ目地
〈特徴〉:安価である、塗装適性が良い
〈欠点〉:耐候性が劣る、高温や高湿時に発泡の恐れ
【アクリル系シーリング材】〜用途:ALC板間目地、間仕切りなど
〈特徴〉:塗装適性が良い、水性であるため安全
〈欠点〉:体積収縮が大きい、未硬化時降雨での流失、0℃以下での施工不可
外壁や浴室などのシーリングを自分で補修するやり方や剥がした方
DIYなどご自身でシーリング補修をする方向けに、補修するときにあると便利な道具やシーリング補修のやり方や剥がした方を解説していきます。
DIYなどご自分でシーリング補修をするときにあると便利な道具
シーリング補修する箇所によって、使用する道具も少しずつ変わってきますので、それぞれご紹介します。
【外壁】
シーリング材・プライマー・ヘラ・ブラシ・カッター・マスキングテープ・軍手・ハケ
【お風呂】
シーリング材・ヘラ・ブラシ・カッター・マスキングテープ・タオル・軍手・ハケ
シーリングを補修するやり方と剥がし方
外壁と水回りのお風呂場を例に、それぞれシーリング補修のやり方を解説していきます。
※注意点:外壁など補修する場所によっては、危険な箇所もありますので安全のためにも、建設会社や工務店などの専門工事業者に相談することをおすすめします。
【外壁】
1.補修する箇所のシーリング材をカッターで丁寧に除去し、ブラシなどで残ったシーリングや汚れをとりキレイな状態に、バックアップ材またはボンドブレーカーで充填する。
2.シーリング補修の周りにマスキングテープを貼り周囲を保護します。テープを貼ることで補修箇所を均一に確保できて、壁などを汚すことなく作業ができます。
3.プライマーを塗布。シーリング材の密着性を高める効果があるため、シーリング箇所にハケなどで塗布をします。※シーリング材に適したプライマーであるか確認が必要
4.シーリング材の充填。シーリングする箇所に均一に充填します。
5.充填したシーリング材をヘラで均一にする。厚みなど確認しながら均一な仕上がりにします。
6.シーリング材が乾燥する前に、マスキングテープを剥がします。シーリング材が乾いていないので、剥がす際はゆっくりと注意深く剥がすことをおすすめします。
7.シーリング材を乾燥させる。使用するシーリング材によっても乾燥時間は変わってきますので、シーリング材の説明書の乾燥時間をご確認ください。
【お風呂場】
1.補修する箇所のシーリング材をカッターで丁寧に除去し、ブラシなどで残ったシーリングや汚れをとりキレイな状態にします。
2.シーリング補修の周りにマスキングテープを貼り周囲を保護します。テープを貼ることで補修箇所を均一に確保できて、壁などを汚すことなく作業ができます。
3.シーリング材の充填。シーリングする箇所に均一に充填します。
4.充填したシーリング材をヘラで均一にする。厚みなど確認しながら均一な仕上がりにします。
5.シーリング材が乾燥する前に、マスキングテープを剥がします。シーリング材が乾いていないので、剥がす際はゆっくりと注意深く剥がすことをおすすめします。
6.シーリング材を乾燥させる。使用するシーリング材によっても乾燥時間は変わってきますので、シーリング材の説明書の乾燥時間をご確認ください。8時間以上が経過すると表面が固まってくる場合がありますが、中のシーリングはまだ乾いていないので24時間以内に入浴する場合は補修した箇所に触らないようにしましょう。
シーリングを自分で補修する場合の相場費用
ご自身でシーリング補修をする場合は、材料費のみ必要になりますが、補修する箇所の数や長さによってシーリング材の使用量が変わってきます。
シーリング材を1本使用した場合の費用をご参考にしてください。
▪️シーリング材:1,000円前後
▪️プライマー:1,000円から2,000円
▪️ヘラ:200円から1,000円
▪️ブラシ:200円前後(高価なものだと2,000円前後)
▪️シーリング剥がしカッター:700円前後
▪️マスキングテープ:300円前後(※業務用マスキングテープ400円前後)
▪️軍手(ゴム):400円前後
▪️ハケ:300円前後
※金額参照モノタロウ
上記を合計すると4,100円ほどになりますので、補修する箇所が少ない場合の相場費用は、4〜5千円となります。
おすすめのシーリング材
DIYなどをする際に、どの材料が良いのか迷ってしまうことがあると思います。
外壁向きや浴室などの水まわり向きのシーリング材のおすすめをご紹介しますので、インターネットのサイトやホームセンターで購入する際の参考にしてみてください。
【外壁向き】
①SRシールNB50(1成分形変成シリコーン系シーリング材 333ml)
②SRシールS70ノンブリード(1成分形変成シリコーン系シーリング材 320ml)
【洗面所・浴室などの水回り向き】
①ボンド シリコンコーク (防カビ剤入り 330ml)
※浴室・洗面所・台所などの水まわり、ガラス間およびガラスまわり目地、内装タイル目地のシール
②ボンド シリコンコーク(1成分形シリコーン系シーリング材 330ml)
※ガラス間およびガラスまわり目地、内装タイル目地、配管取り付け部・ダクトまわりのシール
参照:ボンドKONISHI
まとめ
本記事では、ご自身でシーリングの補修をする方向けに、シーリング補修のやり方やDIYにかかる相場の費用、おすすめのシーリング材をご紹介させていただきました。
シーリングを補修する箇所が広範囲や、場所によっては難しい箇所もあり、業者に補修を頼んだほうが良い場合もございます。
エサキホームはでは、リフォームのご相談もご対応させていただいておりますので、お気軽にお問い合わせください。
\リフォームのご相談お待ちしております/